「代償動作」ってなに? 〜知らないうちに疲れる身体のクセ〜
こんにちは、ストレッチLIFEです。
今回はちょっと専門的なテーマ、
「代償動作(だいしょうどうさ)」についてお話しします。
ストレッチやトレーニングの現場で身体を観察していると、
実に多くの人がこの“代償動作”によって
知らず知らずのうちに疲労や不調を抱えています。
代償動作とは?
簡単に言うと、本来動くべき関節や筋肉がうまく働かないときに、
別の部位が代わりに動こうとすることです。
たとえば
- 股関節が硬くてしゃがめない人が、腰を丸めて代わりにしゃがもうとする
- 胸椎(背骨の上の方)が動かない分、肩をすくめて回旋しようとする
- 足首が硬くてしゃがめないから、膝や腰を無理に前に出す
こうした無意識の「補い動作」が、
本来の動作の質を下げたり、過剰な負担をかけたりする原因になるのです。
なぜ代償動作が問題なの?
代償動作が起きているということは、
“ある部分がサボっていて、別の部分が頑張りすぎている”という状態です。
その結果、
- 力がうまく伝わらない(パフォーマンスが落ちる)
- 動きが非効率で疲れやすい
- 一部に過剰な負担がかかり、痛みやコリにつながる
といったトラブルにつながっていきます。
しかも、本人は気づかないうちにこのクセが染み付いていることが多く、
「姿勢を良くしてるつもりなのに腰が痛い」
「頑張って動いてるのに疲れがとれない」
なんてこともよくある話です。
ストレッチで整える“本来の動き”
代償動作を減らすためには、
まず本来動くべき関節や筋肉を動ける状態にすることが重要です。
つまり、
- 可動域を広げる
- 筋肉の緊張をほどく
- 動きの感覚を取り戻す
こういったアプローチが必要になってきます。
そしてもう一つ大切なのが、
安定すべき場所がしっかりと“留まっていられる”ことです。
身体の構造は「動く部分」と「安定させる部分」が
バランスよく働くことで成り立っています。
どちらか一方に偏ると、結果的に全体の動作が崩れてしまいます。
そのため、私たちが行っているストレッチやトレーニング指導は、
単に「柔らかくする」だけでなく、
「正しい関節が動き、安定すべき部分はしっかり支える」
という動作の土台を整えることを行っていきます。
つまり、
- 可動域を広げる
- 筋肉の緊張をほどく
- 動きの感覚を取り戻す
こういったアプローチが必要になってきます。
「正しい関節が、正しいタイミングで動く」ような身体を作っていきます。
最後に
あなたが感じている疲れや違和感、もしかしたら
「本来じゃない場所が頑張りすぎている」ことが原因かもしれません。
代償動作を減らして、動きやすく、疲れにくい身体を手に入れましょう。
それが、私たちの目指す「昔より今が元気」な毎日につながっていきます。